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8:30~17:30 休診:水曜・日曜・祝日(祝日のある週の水曜は診療)

インプラントの
メリット・デメリット
Merit & Demerit

歯を失った際の治療法の一種であるインプラント治療は多くのメリットがありますが、デメリットやリスクもあります。治療選択を行う際には、どうしてもメリットばかりを見てしまいがちですが、しっかりとデメリットを把握してから決定していただくことが大切です。
当院では、お口の健康を取り戻していただくためには、治療を成功させるだけでなく、患者様ご自身が治療を納得して選択することが必要だと考えています。納得した治療選択のためにも、当院ではカウンセリングの際に治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクのご説明も行っております。

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インプラント治療のデメリット demerit

メリットの多いインプラント治療ですが、他の治療法同様にデメリットもあります。当院では、患者様が納得の治療を受けていただくために、インプラント治療におけるデメリットのご説明もしております。

治療費が高い

治療費が高い

顎が、事故や生まれつき欠損している場合を除いて、ほとんどのインプラント治療は保険適応外となるため、保険適応となる入れ歯やブリッジに比べると治療費が高くなってしまいます。しかし、インプラントは医療費控除の対象となっておりますので、お手続きをすれば負担を抑えることもできます。詳しくはこちらをご覧ください。

当院では、デンタルローンのお取次ぎを行っており、カウンセリング時に費用やお支払い方法の詳細なご説明なども行っております。ご不明な点がありましたら、些細なことでも納得できるまでお聞きください。

治療費が高い

手術が必要

手術が必要

インプラント治療は、人工歯根を顎骨に埋入するため、外科手術が必要となります。手術中は局所麻酔を使用するので痛みを感じることはありませんが、他の治療法に比べると肉体的な負担が大きくなります。

手術中は麻酔によって痛みは感じませんが、全身麻酔と違って意識がハッキリしているため、メスやドリルに対して恐怖や緊張を感じる方も少なくありません。当院では、患者様の手術への不安を和らげるために、半分寝たような状態になる静脈内鎮静法も導入しており、インプラント治療での併用が可能です。

手術が必要

治療期間が長い

治療期間が長い

ブリッジは約1~2週間、入れ歯は1~2ヶ月程度ですが、インプラントは顎骨と人工歯根が結合するのを待つだけで3~6ヶ月かかります。しかし、時間をかけてしっかり定着させることで、骨とインプラントの結合が強くなり天然歯のように使うことが出来るようになります。

治療期間が長い

治療後は、定期的なメンテナンスが必要

治療後は、定期的なメンテナンスが必要

インプラントの人工歯自体が虫歯になることはありませんが、インプラント周辺の歯肉などが歯周病菌に感染して「インプラント周囲炎」という病気になることがあります。インプラント周囲炎は、歯周病のような症状を引き起こし、最悪の場合はインプラント脱落の原因となります。

患者様が行っている毎日のセルフケアも重要ですが、どうしても磨き残しが起こってしまいます。そのため、歯科医院へ定期的に通ってメンテナンスを受けていただき、口腔内の清掃状態や病気の兆候などを確認します。また、必要があれば歯磨き指導も行います。

治療後は、定期的なメンテナンスが必要

治療ができないこともある

治療ができないこともある
  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 骨粗しょう症 など

上記のような病気にかかっている方は、インプラント埋入手術を受けられない可能性があります。インプラント治療の良好な予後を妨げたり、手術に使う薬剤が患者様の状態に悪影響を与えたりすることがありますので、まずは歯科医にご相談ください。

また、以下のような方はインプラント治療が出来ません。妊婦は、手術に伴う緊張や恐怖によるストレスから、貧血などの悪影響をお身体に与えてしまうリスクがあります。また、18歳以下の若い方は顎の成長が止まっていないため、埋入手術をすると人工歯根が骨の中に埋まってしまう可能性があります。

  • 妊婦
  • 18歳以下の方
治療ができないこともある

インプラント治療のメリット merit

従来、歯を失った際に行われていた補綴治療にはないインプラントのメリットをご紹介します。

天然歯のような見た目

天然歯のような見た目

当院では人工歯の素材としてオールセラミックスを採用しているため、天然歯のような見た目の義歯を入れられます。白すぎて、周囲にあるご自身の歯から浮いてしまうということがないよう、色味を細かく調整することができます。
また、オールセラミックスは、金属を使わないため天然歯のような透明感があり、周囲にある患者様の歯と比べても区別が付きにくいです。

天然歯のような見た目

硬い物でも噛める

硬い物でも噛める

天然歯が顎骨から直接生えているのと同様に、インプラントは、チタン製の人工歯根を顎骨に直接埋入しているため、しっかりと固定されており、自分の歯のように硬い物も噛めます。入れ歯のように、使っているうちにズレる心配も、ほとんどありません。
また、固定されていることにより、入れ歯のような「口の中に何かある」といった違和感や不快感を覚えにくいという特徴もあります。

硬い物でも噛める

周囲の歯への影響が少ない

周囲の歯への影響が少ない

部分入れ歯は、周囲の残っている歯にクラスプというバネをひっかけて、また、ブリッジは隣り合う健康な歯を削って柱として、義歯を固定します。そのため、義歯を固定するための歯に大きな負担がかかってしまい、寿命が短くなってしまうことがあります。
しかしインプラント治療は、失った歯1本に対してインプラント1本を独立して埋入して(オールオン4などは除く)人工歯をささえるため、周囲の歯を削ったり負担をかけたりすることがありません。

周囲の歯への影響が少ない

骨吸収の防止

骨吸収の防止

咀しゃくなどによって、歯を通じて顎骨に噛み合う刺激が伝わると、骨吸収が抑制されて骨の厚みや高さが維持されます。しかし、歯が抜けた部分を入れ歯やブリッジで補った場合、失った部分の骨に噛んだ時の刺激が入らず、骨吸収が起きてしまいます。
インプラント治療は顎骨に人工歯根を埋入するため、咀しゃくの刺激が骨に伝わりやすく、骨吸収が防止されます。

骨吸収の防止

正しく使えば長期間使い続けられる

正しく使えば長期間使い続けられる

インプラント治療10年後のインプラント生存率は9割を超えています。「高い治療費の割に10年…」と感じる方もいらっしゃると思うでしょう。しかし、正しい口腔ケアを行っていれば、20年以上も使い続けることは可能です。事実、世界で最初にインプラント治療を受けた患者様は、その方が亡くなるまで40年以上もの間、インプラントが機能し続けました。

正しく使えば長期間使い続けられる

インプラントは外科手術を伴う治療なのでリスクがあります risk

市販の風邪薬にも副作用があるように、インプラント治療にもいくつかリスクがあります。当院では、失敗の可能性やリスクを高めることがないように、常に研鑽を積み治療環境の整備も行っております。しかし、次のようなリスクがあることをご理解いただいたうえで、治療に臨んでいただきたいと思います。

もちろん、患者様によってリスクや注意すべき点は変わりますので、事前にご説明いたします。ご不明な点等ありましたら、些細なことでもご相談ください。

インプラント治療のリスク
  • 術後に痛みや腫れが起こる場合があります。処方された痛み止めを服用したり、冷やしたりするといった対処をしてください。
  • 処方された抗生物質は、医師の指示に従って服用してください。
  • 上顎にインプラントを埋入する場合、治療後は鼻血が出やすくなっているため、術後1週間程度は強く鼻をかんだり激しくくしゃみをしたりしないようにしてください。
  • 喫煙は、術後の回復を妨げてしまいますので、医師の指示通り控えてください。
  • 激しい運動や入浴、飲酒は血行が促進され、出血や痛みの原因となりますので、手術当日はお控えください。シャワー程度であれば問題ありません。
  • 術後しばらくは、傷口に負担をかけないように、治療を行った箇所で噛まないようにしてください。
  • 指や舌で傷口を触ると、細菌感染のリスクが高まります。
  • その他、なにか異常を感じましたら、すぐにご連絡ください。

インプラント治療をご希望される方へ

標準的な治療の内容

インプラント(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、人工の歯を植立する治療法です。

治療方法は、こちらで詳しくご紹介しています。

費用

インプラント治療は保険が適用にならない自由診療です。

330,000円~407,000円(1本あたり / 税込)

  • 骨量によって費用が異なる場合があります。
  • 治療費は、こちら詳しくご紹介しています。

起こり得るリスク・注意点

  • 手術後に出血が続く場合があります。
  • 手術後に腫れや痛みが出る場合があります。
  • 下顎の治療では、一時的に麻痺が生じる場合があります。
  • 上顎の治療では、術後に鼻血が出る場合があります。
  • 細菌に感染する可能性がありますので、術後はメンテナンスにお越しいただきます。

インプラントのリスクは、こちらで詳しくご紹介しています。